アトリエいっぱい大きく広げられた画用紙を見て、始まる前からみんなワクワクしています。ルールは1つだけ決めました。 他の人の畑(陣地・テリトリー)の中は勝手に入ったり、描いたり、通るとき踏んだりしないようにすることだけです。 いつも大人たちに「これはダメ、やめなさい、こうしましょう」と言われ続けている子ども達ですが、ルールを1つだけにすることで、点々で描いていく単純な活動でも おもいっきり好きなように表現できました。さらにそれぞれの絵が調和し、ひとつの共同作品が生まれました。
好きなように楽しんだ満足そうな子ども達の顔と「あ~楽しかった!」というと感想にモニターでご覧になっていた保護者の方々もうらやましそうでした。

鬼は生活の中に実在していない空想の題材です。同じような課題で顔の制作がありますが、顔というと、自分の顔 友達の顔 先生の顔 動物の顔など日常生活のなかで感じている具体的なイメージがあるので、取り組みやすい半面、同じような作品になりがちです。
活動の最初に「鬼って知っている?見たことある?」の言葉かけに対して子供たちは絵本の世界で感じている鬼の話を始めました。お話の中にでてきた鬼もいろいろです。話しているうちに これまでにさまざまな大人達が作り上げた鬼ではなく、それぞれに鬼を感じたようです。
「見たことがないのだから、こんな鬼がいたらいいなって思う鬼を作ってもいいよ」イメージがどんどん広がったようで、個性豊かな色々な鬼が生まれました。

「今日のお料理はなに?」「さらさらが丸々になってそれをぺっしゃんこにしたもの!」「え?なあに?」そんな会話から活動が始まります。
お料理は子供たちが大好きな活動です。完成したものが形のテーマに沿っているのはもちろんですが、いろいろな素材が一つの食べ物に変化していく課程は物と物のつながり、形のつながりを楽しみながら感じることができます。
「えびせんべいよ」「え!おせんべいって作れるの」子ども達はびっくりです。普段なにげなく買って食べているものが自分でも作れる。こんなものからできていた。そしておいしい体験ができました。また素材が何でできているか、他の素材でつくっていったらどなるか。小学生クラスではそんな展開も行います。
レシピやマニュアルがないと何かができない。そんな子を育てないためにも生きる基本になる食・料理の活動を発展させています。


小学生クラス子どもたちは作品の評価が気になりだし、かけない・難しい・へんなのと言うことが多くなってくるころです。
何を描いたかわかってほしい、自分の絵は似ていないと下手と思っている子に、自由に書いていいよ、素敵だよと言っても納得しません。見えたものにとらわれ「上手に描く」というところから、子どもたちを解放するためにこの活動をします。
見えてなければその通りに描きようがない。感じたまま描けばいい。片方の手で触ったセンセーションを脳に刻み込み、もう片方の手で表現する。思った以上にその子の感性が表現されます。
